YouTubeもチェック

結局Balmuda Phoneは駄作だったのか。長期レビュー。

こんにちは、YukkuriKouBouです。

2023年の秋頃からYouTubeの企画でタイトルにもありますが、Balmuda Phoneをメインで使っていた。

発売前から事業撤退後まで常に話題を振り撒き続けて気になっていたこのスマホだが、今回企画の影響で使うことになった為ここにも記しておこうと思う。

今回は実際に使ってみて、良かったのか悪かったのか実際に分かった使用感を話していく。

コレクションやサブ機として検討している人の参考になれば幸いだ。

2年経ったBalmuda Phoneの総評を見ていってくれると嬉しいよ!

目次

スペックを確認

まずはこの端末のスペックを確認していこう。

発売 2021年12月
SoC Snapdragon 765
ディスプレイ 4.9インチ(60Hz)液晶
解像度 1920×1080 フルHD
メモリ 6GB
ストレージ 128GB(SDカードスロット非搭載)
バッテリー 2500mAh
アウトカメラ/インカメラ 4800万画素広角/800万画素
OS android11→12
SIM nano+eSIM デュアル構成
ネットワーク 5G対応(n79、ミリ波非対応)
Bluetoothバージョン ver5.2 
Bluetoothコーデック SBC / AAC / aptX / aptX HD / LDAC / aptX Adaptive
セキュリティ 指紋認証
スピーカー モノラル(背面に搭載)
重量 138g
防水 IPX4
その他 FeliCa,Qi対応
価格(発売当時) SIMフリー版 104800円/ソフトバンク版 143280円

以上がスペックとなっている。

このように一覧で見てみると、価格に対するスペックが釣り合っていないように感じてしまう。

ただ、実際に使わないと分からないこともある為、この辺も確認していきたい。

開封

ということでまずは開封からしていこう。

まず箱はこんな感じで、黒のシンプルな箱にBalmudaのロゴが記載されていた。

特に高級感とかはない普通の箱だった。

箱を開けると、まず見えてきたのはBALMUDA Phoneと書かれた紙。

なお、割愛するが、この紙の中には紙類とSIMピンが入っていた。

普通のスマホと変わらない内容物であるといえる。

そして、紙類の下の包みをめくると、さらに本体が包まれていた。かなり厳重になっている。

そして、シールはなんとBalmudaになっていた。

ちょっと特別感があるね…ここは粋な計らいと言うべきだろうか。

ということでようやくシールを外すことで本体を取り外せるところまでやってきた。

いよいよご対面といこう。

外観を確認

ということでここからようやく外観を確認していく。

まず、デザインは発売時から話題になった某りんご社の3Gをインスパイア…なんて話もあったようにだいぶ近い見た目をしている。

カメラ部分を拡大してみているが、右側が通知のLEDランプにカメラ、真ん中にスピーカーとフラッシュで、左側が指紋認証兼用の電源ボタンとなっている。

一見、対称的なデザインに見えるが、LEDランプがある影響で、なんと非対称となっていた。

そして、真ん中にはBalmudaと彫られていてこの部分の処理はかっこいい。

背面素材はざらざらとしている樹脂素材となっており、昨今のテカテカガラスの端末より個人的に好きな背面となっている。

そして、側面を見ていくと、これぞBalmuda Phoneと分かるラウンドフォルムになっている。

公式も直線を含んでいない形状と紹介しているが、まさにその説明に偽りのない唯一無二なデザインだ。

もちろん側面もラウンドしている為、音量ボタンはラウンド上に配置されている。

そして、下側面を見ると、Type-C端子が搭載されている。

今年はMicroUSB端子を何故か採用したスマホが発売されたりした事があったが、流石にこのスマホは大丈夫であった笑

反応の精度のことは置いておいて機能的には更にQiも載っけているのは素晴らしい。

液晶も現代のスマホと比較するととてもコンパクトに仕上がっている。

カラーが白のため、ベゼルも白になっている。

黒い画面を写した写真のため分かりにくいが、インカメラは右上にパンチホールがある。

また別の写真で確認してほしい。

起動確認

それでは実際の動作を確認していく。

画像が連なる為省略したが、起動画面はオリジナルの物になっていた。

ということでホーム画面はこんな感じ。

見てわかる通り、独自のホーム画面となっている。

左にスワイプすると、Google Discoverが表示される。

そして、右にスワイプするとこのように独自のアプリのウィジェットが並ぶ構成となっている。

画面サイズを比較するために、手元に持っていたiPhone15ProMaxと比較してみた。

最近のスマホの最小級と最大級を並べてみたが、かなり違う。

私は大きいスマホが好きなため、より小さく感じているが、このサイズが好きな人も多いだろう。

性能を検証

ベンチマーク

Balmuda Phoneのポテンシャルを確かめる為、ベンチマークで検証していこう。

今回試してみたのはAntutu Benchmark ver10だ。

スコアは約40万点で温度上昇は3.8℃となった。

Antutu Liteでの計測の為、通常版とは異なる測定方法だが、大体参考にして頂けたら幸いだ。

この数値は現状のエントリー〜ミドルクラスのスマホと同程度の水準であり、日常使いでは使えなくはないが、今後を考えると少し心許ない数値であると言わざるを得ない。

バッテリー性能

バッテリー性能はかなり良くない。

普通に程よくSNSを見ていても1日持たせるには気を使う必要があるといえる。

ここは買う人全員が絶対に注意したいところだ。

このスマホを本当に買って使うなら、外出時にモバイルバッテリーは忘れないように!

カメラをチェック

ここからはカメラ性能を見ていく。

但し、今回はスマホの最大限のポテンシャルを引き出す為、標準のカメラアプリに加えて、GCamと呼ばれる、Google カメラの移植版を導入して、性能を見てみた。

なお、GCamに関しては自己責任が伴う為、この検証で留めておいてほしい。

私のミスで標準のカメラアプリは16:9、GCamが4:3になっているがご了承ください。

まずは昼間の写真。

晴れた屋外で、撮影条件的には良好の為、綺麗に見える。

こちらがGCamを利用した写真だ。

昼間は特に違いを感じなかった。標準でも良い写りだと言える。

なお、単眼の為、超広角や望遠はない。

次に夜景を見ていこう。ナイトモードで撮影した。

まずは標準のアプリだが、HDRは効いている感じだが、解像感が足りなく、ノイジーに見えなくない。

次にGCamのナイトモード。こちらの方が明らかにレンズの性能を引き出している。

解像感が上がり、ぼやけもあまりなく、非常にくっきりとした印象となっている。

HDRは標準の方が若干効きが強いように見えるが、それ以外も含めて総合的に写真自体を判断するとGCamの方がよいといえる。

以上がカメラ比較であった。

感想としては、単眼の為、よりカメラを求めている人には向かないが、最低限撮る事に関しては十分だと言える。

標準のカメラアプリももう少し頑張ってもらいたい。

Balmuda Phoneのメリット

とにかく今のスマホではみないコンパクトさ

とにかくこれに尽きると思う。

このサイズは廃盤になったiPhoneのminiシリーズを彷彿とさせる小ささで非常に小さすぎるサイズ感であるのがよくわかる。

電話用途とかのライトユーザーならこのサイズでも全然問題ないのではないだろうか。

むしろ嵩張らないので電話としての用途にはかなりいいサイズ感であると言える。

現在の価格が安い

2年前の発売価格は10万オーバーとネタで買えるような品物ではなかった。

しかし、ソフトバンクは去年頃から在庫処分の投げ売りを行い、中古相場が大幅に下落した。

現在は2万円を用意すれば、実店舗でもこのように購入する事が出来るくらいに安くなっているのも買いやすいところだと言える。

バンド制限がない

公式サイトから引用したが、キャリアスマホではあるあるな周波数ロックがこのスマホでは全く無い。

つまり、ソフトバンク版を購入しても、他社のSIMで繋がりにくいということがなく利用する事が出来る。

ここはかなり大きいポイントだと思う。

周波数ロックがかかっていると、他社のプラチナバンドが掴まないことが多い為、よく外出したり、地方に住んでいる人ほど気にするポイントだと言える。

Balmuda Phoneのデメリット

ハードウェアがダメダメ

あまりにもハードウェアのダメポイントが多い為、ここから箇条書きでまとめよう。

Socが非力

3年前のミドルハイでよく搭載されていたSnapdragon 765を一年後の10万円オーバーのスマホに載せてきたことはデメリットだろう。

今から使うとなると若干非力に感じる性能だと感じた。

ただ、現状だと普通にSNS等はみれたのでまだ使う事は十分可能だ。

128GBのみの展開&SDカード不可

ここも人によってはかなり辛いところだ。

SDカード非対応で今だと若干少ないようにも感じる128GBという構成になっている。

普段からばんばんデータを詰め込む人は使うのは厳しいように思える。

液晶のスペックもかなり古い

ハイエンドとしては今だとかなり珍しい有機ELが非搭載で従来の液晶のままだ。

更に、リフレッシュレートも60Hzのままとなっている。

そして16:9液晶なのに何故かパンチホールがついている為、このようにYouTube動画を見ている時に動画を塞いでくる。

これは使っていて、一番気になった事だ。

どうにかしてパンチホールを回避すべきだったと思うが、何故パンチホールを採用してしまったのか…

ちなみにパンチホールと画面サイズが小さいことのダブルパンチで、なんとこのスマホ、通知バーが2段に分かれているという初めて見たスマホだった。

アプリの通知が下にずらっと並ぶのは正直違和感しかなくアプリのアイコンも4つしか表示されない仕様だし、それならば上の空いているスペースを使って欲しかったと思うばかりだ。

電池持ちが悪い

軽く触れたがとにかく電池持ちが悪い。

検証のために、このスクショのように、1時間YouTubeを連続再生してみた。

すると、開始と同時にバッテリーのグラフが急角度となり、驚異の約25%ほど減少した結果となった。

これをみてもかなり電池持ちには期待できないと言えるだろう。

よっぽどのライトユーザーでなければ1日持たせるために何かしら気を配る必要がある。

ソフトウェアの作り込みが甘い

ここも、思ったところが多い為、箇条書きに。

カメラアプリについて

あまりにも問題点が多い為、イメージ写真はGCamにしておいた。

カメラアプリで問題なところを簡単に述べていくと、

①モードを簡単にし過ぎたのと、画面が小さいのが故に設定項目が殆ど詳細設定に入れられ、使いづらい

こちらが、詳細設定に入る前の設定項目で、設定することを想定していないメニューになっている。

ここから設定項目に入ると大量に出てきた。

この仕様は昔の日本スマホを彷彿とさせていて、ユーザーに分かりにくい仕様と個人的に感じてしまう。

これに関しては本当に不便で、結構設定を弄ったりする私みたいな人間からすると毎回詳細設定に飛ぶのはかなり不便に感じた。

②動画のフォーマットは選べるのに、解像度は選べない。

動画投稿者的には一番これが致命的だったが、チップセットもカメラのセンサーも4Kには対応しているのに標準のカメラアプリは何故かフルHD30FPSでしか撮影ができない。

本当に残念だが、先程のイメージ画像のように、GCamで検証したところ、4K30FPSとフルHD60FPSで問題なく撮影できる事は確認した。

ハードウェア上はきちんと性能を発揮できるようだ。

これらの対応をしてくれたらより一層使いやすくなると個人的に感じた。

ホームアプリについて

実際に使った方じゃないと分からない専門用語が続く為、難しい方はホームアプリを変える事をおすすめするというのが結論で、飛ばして次に行ってほしい。

①ホーム画面1ページ目に置かれているストライプは消せない為、上からアプリを配置できず場所が邪魔。

慣れれば便利だと思われるストライプ機能だが、全く使わない為消したいのだが、これが消せない為、そこの場所を有効活用する事ができないのがデメリット。

②右スワイプの独自アプリページ同士の入れ替えや非表示は行えるが、間にアプリを置くページを配置できず、かなり使いづらい。

これもかなり致命的だ。

独自アプリを使う回数よりもアプリを開ける回数の方が多いのにも関わらず、それを端に追いやって、独自アプリページをスライドしきらないと辿りつかない仕様なのは本当に謎である。

全部非表示にするとこの端末らしさもかなり消える為、非常に悩ましいところだった。

つまり、外部のホームランチャーを導入しよう。

シャッター音について

日本製スマホはここまでするのかとびっくりしましたが、なんとこの端末、

スクショ音を消す事ができない

本当にびっくりしたが、他にカスタマイズする項目がない為、事実のようだ。

おかげでスクショ音もデカく、外で気軽にしづらいので大変つかいづらいところだった。

デザインがダメ

やっぱりこのラウンド形状はダメだった。

まず、背面素材がざらざらとは言え、ツルツルに近い為、滑り止めとしての役割は全くなく、コマのように回ってしまう。

非常に残念なところだった。

これはTPUケースにより、多少滑りにくくはなったように感じる。

また、このスマホの一番の問題点は小さいのに落としやすいところもある。

比較で過去に使っていた側面が角ばっていたラウンドスマホは側面の角ばったところにが手を引っ掛けることが出来、グリップ感が増して、ラウンドも相まってかなり握りやすかった。

しかし、このスマホは側面まで丸いことにより手の引っ掛ける部分がなく、液晶のところで引っ掛ける為グリップ感がなく、非常に落としやすく持っているととても不安になる。

ここもTPUケースで多少はマシにはなったと思うがグリップの安定感はない。

また、側面が丸いことにより音量ボタンがかなり押しにくくなっている。

そして、電源ボタンが背面なことにより、スクショする時に、ラウンドの側面の音量ボタンも相まってめちゃくちゃ押しにくいという負の連鎖が続いている。

また、左右対称っぽいデザインによって指紋認証のボタンの方を間違えてカメラレンズを押す事が何度もあった。

本当にこのデザインは実際に使ったからこそより痛感したが使いにくかった。

以上がデメリットでした。

実際に使ってみてどうだったのか

私個人の感想としてはデメリットを全て許容するにしても、そもそも小さなスマホが苦手な為、使いづらい事がわかった。

それに対して、小さいスマホが好きな方や求めていた方はこれらのデメリットと共存してでも買うメリットはもしかしたらあるのかもしれない。

メインで使いたいというのはおすすめできないが、サブ端末とか社用端末とかの用途には合っているんじゃないかなとメインで使ってみて感じた。

以上が使ってみた感想だった。

最後に

以上がBalmuda Phoneを実際にメインで使ってみた人の長期レビューだったがいかがだっただろうか。

色々話題になったスマホだが、京セラさんの最大級の努力を感じたし、このサイズに詰め込んだのはある意味ロマンなのかもしれない。

こんな感じでこのブログではガジェットからデスク周りのあれこれまで皆様にわかりやすくレビューしていますので、是非今後とも読んでいってほしい。

Balmuda Phoneを是非みんなも体験してみよう。

読んで頂きありがとうございました。

また次回の記事でお会いしよう。

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この記事を書いた人

2018年からネット上でガジェット製品のレビューを行っている学生。
スマホからPCまで幅広く興味を持っている。
スマホはGalaxy&iPhoneを使用。
MacbookをサブPCに置き換えて検証中。
PCは自作PCを組み立て運用中。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 楽しく読ませていただきました!
    個人的にBalmuda Phoneが気になっていたので助かります。

    いいところも多いんですが、やっぱり少し作りこみの甘さを感じてしまいますね。

    結構デザインは斬新で気に入ってるんで、中古で買ってみようと思います!

    • コメントありがとうございます!

      中古で狙いやすい価格になって来ましたし、サブ機としてなら魅力もありますし是非買ってみてください!

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